DOMENICO CLERICO ドメニコ クレリコ
ピエモンテ クネオ県 モンフォルテ ダルバ
設立 : 1976年
オーナー : ジュリアーナ ヴィベルティ
年間生産量 : 120,000本
畑 : 21ヘクタール
ワイナリー名の「ドメニコ クレリコ」は本物のヴィニュロン(ワインの作り手)でもあり、ワイン造りに様々な情熱と功績を残して2017年、67歳で他界されました。ワイナリーは奥さんのジュリアーナ ヴィベルティさんが彼の意志を受け継ぎ運営しています。
モンフォルテ ダルバ村の最新の技術を集結した新しいワイナリーに移った今も、彼はピエモンテのブドウ栽培の主な規範であり続けていました。彼の醸造したワインはイタリア国内外で高い評価を得ています。スタイルはモダンでバローロの熟成には225Lのフレンチ オークの小樽(バリック)を使用しています。果実味豊かで、重量感のあるワインで、はっきりとしたクレリコのスタイルを持っています。よく羨望の的となる素晴らしい畑をいくか所有しているのでブドウの品質は圧倒的にすばらしい出来です。
バローロボーイズのトップ生産者のひとりであるドメニコ クレリコはパオロ スカヴィーノと共に凝縮感があり力強いバローロの代表としてマルク デ グラツィア グループをけん引してきた。現在に至っても存在感は絶大であり、ロバート パーカーが5ツ星評価を与えるなどバローロ・ボーイズの枠組を外したところで偉大なバローロの生産者として位置づけられています。
代々モンフォルテでブドウ栽培を生業とする家系に生まれたドメニコは、1976年にワイナリーを設立し元詰めを開始。セラーで様々な実験的醸造を行うだけでなく、他の生産者を試飲し、情報交換を行い、独学にて自らのワイン造りを模索した。中でも、彼のワイン造りの指標を決定づけた最も重要な要素のひとつはバリックである。1970年代には大樽のみでワインを造っていたが、バリックでの醸造を学ぶべく1981年にエリオ・アルターレとともにブルゴーニュを訪問。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティでの試飲では、新樽を使っているにも関わらずバレンサンプルですらオークの味がしなかったことに衝撃を受け、ブルゴーニュから帰るとすぐに樽の研究に没頭した。試行錯誤の末、1983年にドメニコ初のバリック熟成のワインとなるアルテをリリース。クレルコの代名詞ともいえるバリックを用いるモダン・バローロのスタイルを確立した。また、ドメニコはこれらの過程で得た経験や知識を内に秘めるのではなく、惜しげもなく周囲の生産者に教えた。ロータリー・ファーメンターでの発酵やバリックでの熟成など現在バローロで広く用いられている手法を普及させ、バローロのクオリティ向上に一役買ったその功績は偉大である。
「ワインの質の90%は畑で決まる」という信条から、狂言的な程の情熱で畑作業に献身、父親から受け継いだ5haに満たない畑に加え、徐々に買い足したジネストラ、モスコーニといったモンフォルテの名だたるクリュから20年以上に渡って目を見張るような見事なワインを造り続けてきたクレリコだが、その探求と向上は止まるところを知らない。
2006年からは長年の夢だったというセッラルンガの畑からのバローロ造りをスタート。2009年からはそれまで存在しなかった早くから楽しめるネッビオーロ100%のワインを手掛けるようになった。また、ポテンシャル重視ではなくバランス重視のワインを目標とし、近年ではマセラシオンの期間を長くしたり、新樽100%での熟成を撤回するなど、設立以来培った経験からどうすれば目指すワインに達することができるかを導き出し。それに適切な方法を常にワイン造りに反映している。既に名声が確立された老舗生産者だが、変化を厭わず日々進歩を続ける姿勢にワイン・アドヴォケイトをはじめ専門各誌から惜しみない賛辞を受けている。
【赤ワイン】
ランゲ ドルチェット ヴィサディ Langhe Dolcetto Visadi【ミディアム】ドルチェット
バルベラ ダルバ トレヴィーニェ Barbera d'Alba Trevigne【フルボディ】バルベラ
ランゲ ネッビオーロ カピズメ エ Langhe Nebbiolo Capisme E【フルボディ】ネッビオーロ
ランゲ ロッソ アルテ Langhe Rosso Arte【フルボディ】ネッビオーロ、バルベラ
バローロ ジネストラ パヤナ Barolo Pajana【フルボディ】ネッビオーロ
バローロ チャボット メンティン Barolo Ciabot Mentin【フルボディ】ネッビオーロ
バローロ ペルクリスティーナ Barolo Percristina【フルボディ】ネッビオーロ
バローロ モンフォルテ Barolo 【フルボディ】ネッビオーロ