イタリアワイン全20州から
フランスとスイスに国境を面し、標高800〜1200m イタリアワインの王様と形容される「バローロ」や
の高さに畑があるイタリア最北西部の地区。 「バルバレスコ」。地葡萄品種もネッビオーロや
バルベラ、ドルチェットなど多彩。
イタリア国内でもリグーリア以外の州では、見かけ シャンパーニュスタイルで生産されるフランチャコ
ない地元消費の傾向が強い地区のワインでしたが ルタはイタリア国内外で人気。黒葡萄もキアヴェン
消費者が固有品種に強い関心を持つようになり、今 ナスカ(ネッビオーロ)を中心に個性溢れるワイン
注目のリグーリア。 を生産。
イタリア最北端。オーストリアの影響を受けて言語 毎年開催されるヴィーニタリーというワインの祭典
もドイツ語。白ワインに高評価のものが多く、国際 はこの州のヴェローナで行われている。ワインも
葡萄品種の栽培もイタリアの中では歴史が古い。 陰干し製法で独特の風味に仕上がるアマローネや
ソアーヴェ、2大スプマンテのプロセッコなど様々
なワインを生産。
東はクロアチアと国境を接する。イタリアで最も 食の都「ボローニャ」が州都。生ハムにチーズなど
降水量が多い土地で気候も複雑。水はけのよい畑 加工食品などの生産も盛ん。フルーティなランブル
からはビックリするくらいミネラル感豊かなワイン スコやアルバーナから生産する濃厚なデザートワイン、
を醸造。 アルバーニャ・ディ・ロマーニャなど有名。
イタリアワインの2大生産地のひとつ。内陸部には 魚介料理に合わせやすい「ヴェルディッキオ」や
キャンティやブルネッロなどサンジョヴェーゼ種を モンテプルチャーノやサンジョヴェーゼを使用した
使用した世界的に有名な赤ワインを醸造し、海側 コーネロなど多種多様なワインを生産。
のボルゲリ地区は国際葡萄品種を使用したスーパー
タスカンの存在から目がはなせない。
イタリアの州で海にも国境にも接していない唯一の 永遠の都「ローマ」があるイタリアの首都。ラツィ
内陸の州。黒トリュフの産地「ノルチャ」やジビエ オ州の全生産量の95%が白ワインという特殊な地区。
料理が伝統的でワインもそれに合わせてアタックの フラスカティやエストなどさっぱりした辛口が多い
強い赤ワインの生産が目立つ。 のは伝統料理の魚介系や白身肉に合わせやすいため。
赤ワインのモンテプルチャーノ・ダブルッツォや白 ワイン生産量が少なく、その殆どが地元で消費され
ワインのトレッビアーノ・ダブルッツォの品質の高さ るか葡萄農家が隣接する州にブレンド用として売却
が目を引く。比較的プライスの割にはアタックが、 するワイナリーの数も少ない。ディ・マーヨ・ノラン
しっかりとしたモダンな味わいのパフォーマンスの テ社の評価が他のワイナリーと比べ抜き出ている。
高いワインが探し易い。
日本人のイタリアのイメージはここカンパーニアの カラブリア半島の付け根に位置し、物価が低い南
ナポリの影響が強い。ピッツァにカンツィオーネな イタリアなので、ワインも高額なものより、やや
ど明るく陽気なイメージ。ワインも南イタリアの 強めのデイリーワインを探すなら打って付けの産地。
バローロと評される「タウラージ」やフィアーノや アリアニコの栽培が盛んでDOCGにはアリアニコ・
グレコ種を使用した白ワインに人気がある。 デル・ヴルトゥレがある。
ギリシャからまずプーリアに葡萄品種が伝来したで イタリア半島をブーツに例えると爪先にあたる地区
あろうと予想されている州だけにワイン生産の歴史 とよく形容される。伝統料理に「ンドゥイヤ」や
は古く、生産量も安定して多い。プリミティーヴォ 「ソプレッサータ」など唐辛子を多量に使用したも
やネグロアマーロなどの地葡萄から果実味豊かな のがあるが、その刺激に合わせ易い「チロ」など有
ワインを生み出す。 名。
州都はパレルモ。観光にリゾート地として足を運ぶ 地中海に浮かぶサルデーニャ島。気候がとても豊か
人も多いですが、穀物などの農産物が盛んでオリー で濃厚なワインを量産。カンノナウ、カリニャーノ
ブやワインは特産品。赤ワインは濃厚な味わいの 白ならヴェルメンティーノが有名。
ネロ・ダーヴォラや豊かな味わいのネレッロ・マス
カレーゼなどが人気。国際葡萄品種の栽培も盛んで
す。